レポート【投稿】
パソコンによる薬品管理業務の合理化とその応用
菅 紀子
1
,
秦野 東紀子
1
,
近藤 由利子
1
,
高山 吉隆
2
Noriko SUGA
1
,
Tokiko HATANO
1
,
Yuriko KONDO
1
,
Yoshitaka TAKAYAMA
2
1東邦大学医学部附属大森病院薬剤部
2東邦大学医学部附属大森病院ME部
pp.271-274
発行日 1988年3月1日
Published Date 1988/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209263
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医薬品管理業務とは,購入管理・供給管理・在庫管理及びこれらを包括した品質管理を行うことであり,近年の取り扱い薬品数の増加,それに付随する情報量及び購入金額の増加に伴い,その業務量は増加の一途をたどっている.従来の手作業による医薬品管理業務は,員数管理を含め,作業時間と経験を要するものであった.また近年,病院薬剤師の薬物治療に果たす役割は非常に重要となっており,特に,従来の調剤・製剤・試験・情報・薬品管理以外の業務,すなわちTDM,急性薬物中毒検索,病棟活動(クリニカルファーマシー),服薬指導などの高度に専門化された業務が拡大しつつある.これらを質的に高度に維持するためにも,薬品管理業務へのコンピュータ導入は必須であった.
そこで筆者らは,昭和60年から病院ME部の協力によりパソコンによる薬品管理プログラムを作成し,薬品管理業務に利用している.これによって薬品管理業務の向上と合理化を達成したのみならず,病院経営に積極的に参画するためのタイムリーな各種統計資料の作成などにも役立てているので,その概要を報告する.
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