ホスピタル・トピックス 自治体病院
自治体病院の経営と薬品購入の合理化
米田 啓二
pp.88
発行日 1976年8月1日
Published Date 1976/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205997
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自治体病院の経営は43年頃から年々悪化してきており,50年度の約1,000の自治体病院の決算額を推計すると,一般会計から700億円繰入れても650億円の赤字を生じ累積欠損金は,1,800−1,900億円にも達しようと推定される.この原因について経営合理化に問題がないかと指摘されてもいる.
ここでは,医業収益の25.9%を占める薬品費の合理化についてみよう.49年2月の診療報酬改定の際,厚生省から引上率算定のため中医協に提出された資料によると,薬剤料収入と薬剤購入支出との収支差額率について,病院0.2900,一般診療所0.3078,医科平均0.3049とみて,自然増中の薬剤使用変化による収益増分を算定している(いわゆる潜在マージン).
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