レポート・訪問看護
地域リハビリテーションと訪問継続看護—広島県御調町・公立みつぎ総合病院の試み
茅野 丈二
1,2
Johji KAYANO
1,2
1前公立みつぎ総合病院整形外科
2現長崎北徳洲会病院
pp.588-590
発行日 1987年7月1日
Published Date 1987/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209100
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御調町は広島県東南部に位置し,三方を山に囲まれた農村地帯で,人口8,700人,老齢人口18%の高齢化著しい町です.こうした住民の高齢化に伴い,疾病構造の変化,患者の持つ障害の複雑化が進行し,医療的には,これまでのように病院の中で病気だけを診ていたのでは,多くの問題が未解決のまま残されてしまうといった状況がでてきています.
具体的には,脳卒中で入院した患者に対し,従来の治療だけを行っても,系統的な機能回復訓練を抜きにしては退院が難しいだろうし,家族の状況や地域の介護力を検討しなければ,家庭復帰も考えられないケースが多くなっています.
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