特集 地域医療計画と公衆衛生
御調町の保健活動と地域医療計画
山口 昇
1
Noboru YAMAGUCHI
1
1公立みつぎ総合病院
pp.234-238
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207658
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■はじめに
わが国の人口の高齢化は,ここ10年間加速度的に進み,同時に疾病構造も変化して,それに伴う医学及び医療技術の進歩,医療施設や病床数の増加,医師数の増等,医療をとりまく環境は大きく変化してきた.しかも最近では,住民の健康に関する関心度も高まり,社会のニーズも従来の疾病の治療だけではなく,"健康づくり"をはじめとする保健予防から後療法,更に場合によっては,福祉までの包括的な幅広い活動が要求されるようになってきた.
国もかかる状況を踏まえて,60年12月医療法を改正し,都道府県に"医療計画の作成"を義務づけたが,これは"保健医療供給体制のシステム化"を図るということであり,換言すれば地域保健,地域医療のシステム化であろう.
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