特別寄稿
医療の効率化と疾病管理
坂巻 弘之
1
,
池田 俊也
2
1国際医療福祉大学国際医療福祉総合研究所
2慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
pp.343-347
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902673
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先進諸国と同様,わが国においても,医療費の高騰は大きな社会問題として認識されており,今後も高齢化や医療技術の進歩など増加要因が存在している.一方で,大きな経済成長が期待できない社会においては,現状の医療において非効率な部分を改善したり,一定のコストでより大きな成果が得られる医療技術を採用するなど,医療資源の有限性を前提として医療の効率化を追求することが重要な課題といえる.
本稿では,医療の効率化の手段の一つとして欧米で導入が進み,わが国においても注目されつつある疾病管理(disease management,注1)について,その概念と取り組みの現状をもとに,わが国における今後の課題について検討する.
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