特集 透析医療システムの将来と医師の働き方改革
5.透析医療の効率化デザイン(2)診療報酬ビッグデータと医療の効率化
山本 博之
1,2
1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
2東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座
キーワード:
医療ビッグデータ
,
診療報酬データベース
,
ヘルスサービスリサーチ
Keyword:
医療ビッグデータ
,
診療報酬データベース
,
ヘルスサービスリサーチ
pp.1520-1525
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001985
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最近ではさまざまな種類の医療ビッグデータが利活用可能になりつつあるが,そのなかで大きなインパクトをもたらしたのが診療報酬データである.いくつかの領域では診療報酬データはその信頼性・データベース化のしやすさより,臨床疫学・ヘルスサービスリサーチで成果をあげつつある.しかし,腎・透析領域については,①臨床情報が十分に得にくいこと,②レセプト内での包括化により十分な情報が得にくいこと,などより利活用が進んでいないのが実情である.本稿では診療報酬データの利活用で必要なことを概説したうえで,腎・透析領域での利活用に当たっての注意が必要なポイントについても示し,今後の利活用の展望についても考察する.
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