研究と報告【投稿】
平均在院日数の変化を管理図により観察する試み
三宅 裕子
1
Yasuko MIYAKE
1
1社会保険小倉記念病院診療録管理室
pp.829-831
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208125
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はじめに
我が国の医療は医療行為数値の指標をもたない.そのため自病院の医療行為数値の観察は,前年同月の数値に比較する,あるいはPontonの指標に比較して検討する方法がとられている.しかしながら前者の方法は,ただ単に数値の比較のみにとどまること,また後者は,米国の指標であり,これを国情の違う我が国で使用するのは必ずしも適当でない.
両者の方法以外に院内指標をもつ方法,同地域の同水準の他病院の数値と比較する方法などがある.しかし,これらの方法も,予備データが少ないことに加えて,数年ごとに増床が繰り返されることも一因し,院内指標が求めにくいこと,また更に,同地域の病院で医療行為数値を算出しているところが少ない現況から難しい.
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