中小規模病院の運営 座談会
転換期にあって—中小病院の今後を語る・1
橋本 倶男
1
,
山田 治
2
,
小島 甫
3
,
池田 貞雄
4
Tomoo HASHIMOTO
1
,
Osamu YAMADA
2
,
Hajime KOJIMA
3
,
Sadao IKEDA
4
1加曾利病院
2医療法人山田総合病院
3医療法人豊島昭和病院
4特定医療法人南大和病院
pp.824-828
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208124
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■グループ経営の二つの病院
池田 まず進行役として,私から自己紹介をします.私どもは東大の第2外科出身のグループの外科医が主体になって病院を運営しています.昭和43,44年の医学部紛争の過程で,大学内にこもるよりも,第一線の現場の医療に目を向けるべきだという考え方で「東大新都市医療研究会」を結成し,大学から出たわけです.全員で10人ほどでしたが,昭和47年に千葉県の君津市に診療所を作り,現在は72床の病院で透析が30床です.常勤の医師が4名,あとはパート医です.診療科目は一般内科,一般外科,透析です.
時期的に医療費が登り坂のときで,かえって病院を建てるセメントがないとか,物資が不足しているくらいの状況でした.この病院は10年になりますが,君津地区の中核病院として比較的バランスよく運営されています.
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