特集 主治医に協力する医師たち—麻酔・放射線・病理等の問題点
主治医に協力する医師たちの現状と将来の方向
石川 徹
1
,
向井 清
2
,
森脇 昭介
3
,
神山 洋一郎
4
,
浅野 定
5
,
小笠原 道夫
6
Tohru ISHIKAWA
1
,
Kiyoshi MUKAI
2
,
Shosuke MORIWAKI
3
,
Yōichiro KAMIYAMA
4
,
ASANO SADAMU
5
,
Michio OGASAWARA
6
1聖マリアンナ医大放射線科
2防衛医科大学校病院検査部
3国立病院四国がんセンター病理検査科
4順天堂大学医学部麻酔科
5公立豊岡病院
6河北総合病院
pp.764-775
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208108
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放射線科医の現状と今後のあるべき方向
近年,computed tomography (CT),超音波検査(US),核医学検査(RI)など新しいmodalityの発展また光ディスクなど情報のファイリングの進歩には目をみはるものがあり,それらを扱う放射線科,放射線科診断医のあり方も再検討がなされねばならない時代が来ていると思われる.すなわち,この画像情報の渦の中でそれをうまく交通整理してゆくようなコンサルタントとしての放射線科医が諸外国では要求されて来ているのである1).しかるに我が国では,中央放射線部のように設備を中央化することは早くから行われているが,modalityの選択,画像診断,画縁の管理などはすべて各科に任されており,各科相互の情報交換が少ないため,かなりのむだが行われていることは事実である.このように日本における世界の最先端を誇るテクノロジーとシステムの後進性という矛盾を我々医師は深刻に考えねばならない時がきていると思われる.
我々の施設における放射線科医の業務内容を紹介し,次いでこれからの放射線診断医のあり方について討議したいと思う.
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