在宅ケアへの模索 対談
在宅ケアの現状と今後の展開
季羽 倭文子
1
,
小笠原 道夫
2
Shizuko KIBA
1
,
Michio OGASAWARA
2
1日本看護協会
2河北総合病院
pp.42-48
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208491
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小笠原 日本でも,聖路加病院は大正14年の開始と言いますから,一部では在宅ケアを支持する訪問看護はかなり歴史が古いわけですが,この10年くらいですか,訪問看護の機運が盛り上がってきたので老人保健法でも取り上げられ,点数化されたということなのでしょう.ところが,見ているとその後一向に燃え上がってこない.もっと広がるのかと思ったら,そうでもないところがあるわけです.ですから,確かに世の中にはニードがあるけれども,まだ,それに乗ってこない要素もあるんじゃないかと思います.私たち医療の側から見てますと,ある条件の患者さんを在宅でケアすることは非常に医学的なメリットがあるので,なんとかして在宅ケアを広めていきたいと思いますが,いったいこれからどうしたらいいかということを,中心になって考えていらっしゃる季羽さんに伺いたいと思います.
話の順序としまして,この夏アメリカの訪問看護を見ておいでになったとお聞きしていますし,あるいはイギリスは度々おいでになっておられますので,外国で訪問看護は一体どう行われているか,それが最近どう変わってきているかあたりからお願いします.
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