特集 医療施設間の連携
千里地域医療計画とその後の展開
吉岡 観八
1
Kanpachi YOSHIOKA
1
1新千里病院
pp.33-36
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207919
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大阪府(企業局,衛生部)は,千里ニュータウンを造成するに当たり,大阪府医師会,歯科医師会,薬剤師会とともにニュータウン医療のあり方を検討の結果,そのシステム化を図ることに決定した.すなわち,12住区に分割してあるタウンのそれぞれの地区ごとに計画的に各科の診療所を配置し,その中央施設として新千里病院を設立した.この際,診療所と病院が有機的に連携して一体となり地域医療を組織化するため,新千里病院をオープン・システムとしたわけである.日本で始めての公的オープン・システムによる地域医療体制への試みであった.
かくて,アメリカと医療土壌の違う日本でこのような地域医療のあり方が適切に運営されるかどうかのテストケースとして一石が投じられたわけであるが,その成否については従来関係者に多大の関心を呼んできた.
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