特集 医療施設間の連携
施設間連携の経済的効果—脳卒中医療・リハビリテーションを例として
二木 立
1
Ryu NIKI
1
1代々木病院理学診療科
pp.37-42
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207921
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医療費抑制時代と施設間連携の意義■
我が国の医療費問題は,1970年代の高騰時代から1980年代の抑制時代へと,その様相を一変させた.臨調路線の先取りと言われた一昨年6月の医療費改訂に続いて,本年1月には診療報酬アップなしの薬価基準切り下げ,2月には老人保健法実施が行われるなど,財政危機を理由とした政府の医療費抑制策が本格化している.
従来,医師・医療従事者は医療技術の進歩に医療費増加が伴うのを当然視する傾向が強かった.しかし,もはや今までのような医療費急増は望めず,今後は,医師・医療従事者にも,医療の質を落とさないで医療費・医療資源を効率的に利用するという,新しい努力が求められてくるであろう.
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