特集 社会医学(第4回社会医学研究会講演)
一般演題
千里ニュー・タウンにおける保健医療計画の実施経過について
金田 治也
1
1大阪大学公衆衛生学教室
pp.541-543
発行日 1963年10月15日
Published Date 1963/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202726
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千里ニュー・タウンの保健医療計画の構想については,既にいくつかの発表がなされている。その後この具体化と管理運営の問題に関して,府衛生部,府企業局,府医,歯,薬剤師会の代表12名で構成される千里丘陵住宅地区保健医療委員会が発足し,爾後,行政当局のみならず医療担当者をまじえた合議の上で本事業が推進されつつある。現地では既にB,C両住区の一部が完成して入居し,C住区診療所が開設されて,内科医,外科医歯科医,保健所保健婦各1名が活動している。しかし,この診療所には種々の不合理な事態があり,当初の計画の理想は実現されていない。計画作製にあたって構想された要点と現状とを対比しつつ,問題点を報告する。
1.計画では中央病院―地区病院―住区診療所を適正配置して,合理的診療を行ない。またそれぞれに保健予防施設を併設して,総合的な保健医療サービスの実現を図っている。
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