リハビリテーション・その現状 インタビュー
我が国リハビリテーション医学の開拓者服部一郎氏に聞く—2.リハビリテーション医療の現状とあり方をめぐって
三好 正堂
1
1九州厚生年金病院リハビリテーション科
pp.871-875
発行日 1980年10月1日
Published Date 1980/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207269
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
リハビリテーションでのチームワーク
三好先生の病院では,カンファレンスを開かなくてもチームワークが非常によく,うらやましく思います.チームワークの重要なことには異論ないのですが,カンファレンスは目的と効果を考えて行われなければならないと思います.ニューヨーク大学のカンファレンスも儀式化していて非能率だと感じました.1人の患者が入院してくると,5〜6種の職種の職員がそれぞれ評価し,数日後に初期カンファレンスを開いてプログラムを組んでいました.複雑な患者も簡単なのもそうです.
経験を積んだ医師なら,カンファレンスの前から結論は分かっていると思いますね.例えばMOSKOWITZ教授は非常に優れた臨床家でしたが,患者が入院してきたら,その日にプログラムを立てて,その日に治療を始めるべきだと言っていました.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.