特集 医療施設間連携の芽生え
医療施設間連携の実際
CTのオープン利用にみる連携の重要性
平野 勉
1
1東京外科内科病院
pp.814-816
発行日 1978年10月1日
Published Date 1978/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206664
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宇宙への夢,エネルギーや資源枯渇へのあせり,国際緊張へのいらだち等の衝動は政治,経済,軍事のバックアップのもと今世紀後半めざましい巨大科学の推進を果してきている.巨大科学に共通する特徴は多くの場合国家計画の性格を持ち,一つの目標を効率良く達成するため必要なあらゆる手段を選ばないという文字通りの総力戦であり,おのずと巨大な費用をついやすものである.
従来は生物学,化学,それに一部の物理学を碁盤にし,手工業的手技の小幅な進歩をつみかさねてきた医学の分野にワンテンポ遅れながら巨大科学のフォールアウトが,少しずつ活用されつつあることは当然の成り行きである.ただ従来のスケールとは異なったこの種のBigProjectの医学への応用については,学問面,手技面,および社会経済面でもいかんながら準備不足のきらいがないでもない.医学への応用と一口にいっても主に三つの方向づけがある.
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