特集 医療施設間連携の芽生え
医療施設間連携の実際
宮崎県立宮崎病院と開業小児科医の連携
泉谷 武近
1
,
梶原 昌三
1
1宮崎県立宮崎病院
pp.812-814
発行日 1978年10月1日
Published Date 1978/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206663
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
経過
"開業小児科医は外来患者の診療に専念し,入院患者をもたない.県立宮崎病院小児科は,要請に応じ,いつ,いかなる時でも入院をお引受けいたします".
以上のような約束ごとができたのは,昭和40年,本院に124床の小児病棟が完成した時である.当時,市内の開業小児科医は4名(人口約18万)と数少なく,専門医の重要性と必要性が高まるにつれて,外来患者が次第に増加し,その応待に追われ,入院患者を収容する肉体的,精神的余裕がなくなりつつあった時期でもあり,しかも数少ない開業小児科医はほとんどが,本院の前任者か,同門であったため,小児病棟の完成で,ベッドが確保されたのを期に,前記の"開業医は外来を,病院は入院を"の病院側からの申し入れを心よく承諾して下さったわけである.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.