COPD治療の新時代 21世紀の「社会的」生活習慣病 COPDの診断病態トピックス
CTの利用と評価
中野 恭幸
1
1滋賀医科大学 呼吸器内科
キーワード:
気道疾患
,
胸部X線診断
,
鑑別診断
,
喘息
,
X線CT
,
肺気腫
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
胸部CT
,
定量的断層撮影
Keyword:
Asthma
,
Diagnosis, Differential
,
Pulmonary Emphysema
,
Respiratory Tract Diseases
,
Radiography, Thoracic
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.245-249
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014069711
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胸部単純X線写真や胸部CTは,他疾患の除外などCOPDの診断に有用であるが,画像のみでCOPDを診断することはできない.高分解能CT(HRCT)では,気腫性病変は明瞭な壁をもたない低吸収領域(LAA)として認められ,早期から気腫性病変を検出することができる.また,HRCTでは気道病変も検出することができる.COPDを気腫型や非気腫型などの病型に分類する際には,HRCTによる評価が有用である.定量的CT解析により,COPDの病態生理の理解や,治療法の選択を行える可能性がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2014