Japanese
English
総説
CTを利用した定位脳手術
CT-Stereotaxy
駒井 則彦
1
Norihiko KOMAI
1
1和歌山県立医科大学脳神経外科
1Department of Neurological Surgery, Wakayama Medical College
キーワード:
Computed tomography
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Stereotaxic technics
,
Intracerebral hematoma
,
Microneurosurgery
Keyword:
Computed tomography
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Stereotaxic technics
,
Intracerebral hematoma
,
Microneurosurgery
pp.123-133
発行日 1986年2月10日
Published Date 1986/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436202142
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はじめに
定位脳手術はSpiegel & Wycisにより脳神経外科臨床に導入されて以来,機能的神経疾患の神経核や伝導路を破壊するために専らレントゲン・コントロールにより行われてきた.
目標点の座標値決定は気脳写像より患者のCA(前交連),CP(後交連),FM(モンロー孔)などを求め,これらを基準にして脳内の手術目標部位を決定し,この目標点を頭蓋に装着した手術装置内の一点として座標値を求めてきた.定位脳手術のため,CA-CPを基準にしたStereotactic Atlasが数種発表されている1,67,73)が,Atlasはあくまで標準脳で,個々の患者には固体差があり,萎縮脳ではその補正に苦慮していた.また,破壊目標核の同定には活動電位の誘導や,電気刺激効果などが用いられてきたが,実際どの部位がどの程度破壊されたかは剖検を待たねばならなかった.
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