研究と報告【投稿】
病院外来予約システム5か年の実績評価(1)
左奈田 幸夫
1
,
笹島 彦次郎
1
,
長尾 次男
2
,
吉田 マサ
1国立埼玉病院
2事務部
pp.109-113
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204251
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病院における医療と管理運営の評価
生産性の向上には,ベルトコンベア式流れ作業の製品工程などにより,所要時間の短縮と工程の簡略化・省略化・省力化など量産に努力し,個々の生産コストを下げることが一般企業の生産性向上の理論であるが,医療に対しては,そのままの理論をあてはめてみると,全く異なった結果としてあらわれる.一定の能力と一定の時間に患者を数多く効果的に診療しようとすれば,診療時間の短縮が起こり,また各種補助診断部門を簡略化しようとすれば,オートメーション化しないかぎり,精度低下と必要情報のカットとなり粗診粗療は免れない.
1医師の診察しうる患者数には,決まった時間内には限度がある,医師はまたプロフェッションとして実診察時間を切りつめるようなことはしないということは,私の調査で証明できている.決められた診療時間に最良の医療をするにはどうしたらよいかが問題である.
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