病院建築・20
都立梅ケ丘病院のいわゆる自閉症病棟
詫摩 武元
1
,
大場 則夫
2
,
平口 勇
2
1都立梅ケ丘病院
2共同建築設計事務所
pp.79-83
発行日 1970年8月1日
Published Date 1970/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204052
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病院の側から
昭和42年暮もおし迫ってからであったと思う.都衛生局から‘厚生省で43年度に全国で40床の自閉症の療育施設を2か所設置する方針になった.1つは東京,1つは大阪になりそうである.梅ケ丘で引き受けないか’とのお話があった.梅ケ丘病院は,現在のところ,まだまだ患者の年齢構成は混然としてはいるが,児童患者を多数お預りしており,早くから児童科精神病院を目標としているので,世界にも類のまれな事業であるための困難が山積していることは覚悟してお引き受けしたのであった.厚生省の決意の陰には,全国組織である‘自閉症児親の会’が大きな力となっていたことは申すまでもない.
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