特集 民間病院のこれから
病院管理・運営の確立
中西 泉
1
,
小山 秀夫
2
Izumi NAKANISHI
1
,
Hideo KOYAMA
2
1町谷原病院
2病院管理研究所医療管理部
pp.1006-1010
発行日 1987年12月1日
Published Date 1987/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209189
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◆管理者の立場から
旧態依然の体質から脱却し,今こそ管理・運営面をオープンに
はじめに
民間病院はその半数が100床以下の中小病院で,無床あるいは有床診療所が次第に規模を拡大し,現在に到っているものがほとんどであり,100床を越える規模の民間病院に関しても,現在までの歩みは大同小異であるといっても過言ではない.その管理・運営は高度経済成長の時代には問題とされなかったが,経済低成長とともに顕著となってきた医療環境の変化の中で,旧態依然とした体質が問い直されようとしている.また,その多くが現在世代の交代期を迎え,あるいはこれから迎えようとしており,これに伴う管理・運営の見直しも当然生じてくるわけである.筆者が現在身を置く小病院においてもその例に漏れない.
医療環境の変化を受難ととる見方もあろうが,試練を経てよりよいものがつくられてゆく譬えは,病院においても同様であり,その意味ではかえって絶好の機会といえるのではないだろうかと筆者は考えている.
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