特集号 本誌発刊20周年記念
病院管理・その進歩と問題点
給食管理
重要性を増す栄養部の役割
宮川 哲子
1
1虎の門病院栄養部
pp.41-45
発行日 1969年6月1日
Published Date 1969/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203660
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はじめに
食べることについては,どうしても安易に考えがちなため,なかなか進歩のおそい部門で,たえず縁の下の力的存在であると嘆き悲しむ声も絶えない.しかし,この20年間には,治療の一環をになって大いに進歩したこと,喜ばしいこと,経営者や管理者側に理解を深めていただいたことも多多あり,また反面にはなかなかわかってもらえないことがらもある.栄養部門の管理は,(1)栄養管理,(2)施設管理,(3)作業管理,(4)衛生管理,(5)事務管理,(6)労務管理,(7)人事管理ということになるが,運営上これらを総括してみると,下記のとおりである.
(1)施設がよく整備され,衛生的に能率的に作業がなされること.(2)栄養管理を十分行なうために,献立作成・栄養価計算・栄養出納,その他多くの栄養業務,注文伝票作成・倉出し伝票作成・統計事務などの一般事務,提出書類作成などが円滑にしかも能率的で正確でなければならない.(3)調理をじょうずに,盛付・配食は親切,丁寧,迅速に行なわれること.(4)食器の洗浄消毒が衛生的で,能率よく処理できるようくふうがなされること.(5)人間ができるだけ少なくて,能率的・経済的・健康的に人事管理・労務管理ができるようにする.
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