特集 看護要員の適正配置
現状の中での看護婦の活用
吉武 香代子
1
1国立小児病院
pp.27-31
発行日 1969年4月1日
Published Date 1969/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203610
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はじめに
看護婦の不足が叫ばれはじめてすでに久しい.一般に,ある1つの職種に人手不足が生ずると,必ず希少価値から給与が上がり,待遇は改善される.その結果,その職種を希望する人が増加し,不足は緩和され,やがて希少価値はうすれて,給与も世間なみの相場に落ち着くのが需要供給の原則と考えられる.
今から数年前,世間の好況から理科系の大学卒が企業に吸収されて,中学・高校の理数科教員が大幅に不足し,待遇改善が話題となったことがあった.現在,辺地勤務の医師にほとんど常識外の報酬が相場となっているのも,希少価値による現象にほかならない.
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