第17回日本病院学会パネルディスカッション
院内コミュニケーション(その1)
今村 栄一
1
,
小野田 敏郎
2
,
森 日出男
3
,
森田 昌子
4
,
黒田 幸男
5
1国立東京第一病院小児科
2佼成病院
3国立京都病院眼科
4国立がんセンター
5虎の門病院医事課
pp.74-84
発行日 1967年7月1日
Published Date 1967/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203133
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司会 定刻になりましたのでパネルを始めたいと思います。いただきました題が「院内コミュニケーション」ということでございますが,院内コミュニケーションについては問題が非常に広く,また深いわけでございます。1時間そこそこでは十分には入れないと思いますので,今日は主題を限定したいと思います。初めにちょっと前置きを述べさせていただきまして,あと4人の講師の方にお話をいただきたいと思います。
コミュニケーションというのは何かということですが,むずかしくいうといろいろ説があるようですが,講師の方にお願いしたのは,とにかく病院の中の風通しをよくする方法はないかということでございます。風通しの方法を皆さん方に軽くお話していただこうということで,今日出ていただいたわけでございます。この間読んだ「THE GIVE AND TAKE IN HOSPITALS」という姉崎先生(病院管理研究所)が翻訳されている本にちょっとエピソードが書いてございました。ある交換手が,自分は病院が小さかったときは交換手とその他の役目をやっていたので,いろんな人を知っていたけれども,病院がだんだん大きくなったら廊下ですれちがってもだれだかわからなくなってしまったと,それでそういうところから病院の中のコミュニケーションというものが必要であるということが説き起こされていたわけでございます。
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