院内管理のレベル・アップ 人事・庶務
庶務部門の諸問題・1
院内コミュニケーションのあり方
平野 栄次
1
1日大駿河台病院事務
pp.56-57
発行日 1976年2月1日
Published Date 1976/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205826
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病院には非常に多種類の専門職種がいて,それぞれが専門知識・専門技術を駆使して組織医療を進めているわけであるが,ややもすると各部門間あるいは職種間に隙間を生じ,また上下間に相互不信を招いて,診療面では医療の質の低下をもたらし,運営面では働く者の意欲の低下をもたらすもとになっている.これは高度な専門職種集団にありがちな内部集結傾向,そして職種間の人事交流の不能,交替制勤務などの要因によってもたらされたもので,ここに院内コミュニケーションについての配慮と努力が強く要求されるのである.
院内コミュニケーション,つまり病院の上下間・職員間の意思伝達と交流を図るためには,各種の方法をいろいろな角度から推し進めることが必要で,これを計画し,実施に向かわせてゆく担当者は庶務部門であり,庶務部門の最も重要な任務であるといえよう.
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