特集 身体障害者スポーツ
<随想>
リハビリテーションにおける身体障害者スポーツの意義
小林 順一
1
1太陽の家
pp.602
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103856
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医学的リハビリテーションの中に,欧米ではダイナミックなスポーツを行うことを医療の手段の一つとして取り入れていた.イギリスのStoke Mandeville病院の,故Guttmann博士が1944~1962年まで取り扱った脊髄損傷者に対しリハビリテーションプログラムに身障スポーツを入れて治療を行った結果,受傷から社会復帰まで平均6か月で85%を有給就職させることに成功したことから,1948年International Stoke Mandeville Genes (ISMG)が行われ,以後毎年7月に行われるようになった.
日本における身体障害者スポーツは,1961年10月大分県において第1回大分県身体障害者体育大会が行われ,また1964年11月東京パラリンピック(第13 ISMG)が行われて以来,毎年全国身体障害者スポーツ大会が行われるようになり,その他,車椅子バスケットボール,車椅子テニス,車椅子マラソン,水泳,卓球,アーチェリー,などの種目別選手大会も開催され,年々盛んになってきている.
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