Hospital Topics 事務管理
病院従業員の勤務評定
K.K
pp.88-90
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202111
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病院人事管理の重要な問題点が,いかに正確に従業員の勤務状態を評価するか,勤務評定にある事はいうまでもない。勤務評定による特別昇給等の制度も病院でも行なわれているが,多くは形式的なものになりがちである。
その理由としては色々考えられるが,第1にはできるだけ正確な評定が出来る様な方式への配慮に欠けている事。即ち「優秀」「平均」「平均以下」といった区別による評定では,殆んどが優秀,平均に集中し,平均以下にはめったに記入されない,第2に多くの評定方式は,監督者と部下との間の望ましい意志疎通を阻害するか,少なくとも深めるものではない。第3に客観的数量的比較を重視するあまり評価者の意見を書かせない場合のあること。第4には1人1人の評定に評価者の要約を附し,被評定者の将来の可能性を附することの少ないことなどがある。
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