特集 看護の診断
座談会・看護婦の行なう看護のための診断
吉武 香代子
1
,
浅田 美智子
2
,
村上 登美
3
,
竹内 和泉
4
,
若菜 キミ子
5
1都立豊島病院小児病室
2東京大学医学部衛生看護学科
3慶応義塾大学病院内科学生係
4聖ルカ国際病院結核病棟
5東京大学病院上田内科
pp.10-19
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911966
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《看護診断とは》
司会(吉武) きようは皆さんにお集まりいただきまして,看護上の診断というテーマでお話し合いをしたいと思います。看護診断と申しますと,日本ではかなり耳新しい言葉ですが,アメリカではかなり前から使われていたというようにもきいております。診断ということを今まで使われてきました患者のニードの発見とか,あるいは看護上の問題の発見ということにもからませまして,看護診断とはどういうことか。そして私ども着護婦は看護診断のうえでどういう役割を果たすかというようなことについて,皆様とお話し合いをしていきたいと思います。浅田先生,まず看護診断という言葉がアメリカで使われているということについて,いつから使われたかということで少しお話しいただきたいと思いますが。
浅田 私もはっきりは存じませんけれども,約10年くらい前に書かれたものの中にすでにそういう言葉が使われておりますから,だいぶ前から使われたんしゃないかと思いますけれども。
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