座談会
病院の藥局の在り方
小西 宏
1
,
橋本 寬敏
2
,
林 塩
3
,
尾村 偉久
4
,
不破 龍登代
5
,
滝野 賢一
2
,
守屋 博
6
,
野上 寿
7
,
宮崎 順一
8
,
橋本 寿三男
9
,
岸浪 菊江子
2
1厚生省病院管理研修所
2聖路加國際病院
3日本看護協会
4厚生省國立病院課
5三楽病院藥局
6国立東京第一病院管理部
7東京大学附属病院薬局
8遞信病院薬局
9厚生省医務課
pp.10-29
発行日 1954年1月1日
Published Date 1954/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200751
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小西 日本でも病院管理というものが取上げら病院の改革が行われつつあるわけですが,薬局の問題がブランクになつていると思われるので,この問題を本日は取上げてみたいと思います。順序として,まず日本の従来の病院における薬局の在り方を検討して,外国のやり方を参考として今後の日本における近代病院の薬局の在り方をいろいろお話し願いたいと思います。まず日本の従来の薬局のあり方がどういう形をしておつたかということですがこれは日本のいろいろ病院の種類によつてその在り方が若干違つているかと思います。つまり薬局のあり方に少し巾があるようです。で一番広い業務範囲をとつた薬局は軍病院の薬局ではないかと思います。軍病院の薬局におては調剤,製剤はもとより,薬品の検定,医薬品,衞生材料医療機械器具,そういうものの補給管理まで一緒にやつたようです。その他の一般薬局においては,補給という面は医薬品以外のものについてはなかつた所もあるようです。また主として調剤に仕事の重点がかかつていた所もあるようです。また特殊病院あたりになると仕事の範囲が狭まり,今お話した中で更に狭い範囲の仕事がなされていたところもあると思います。その辺でお話合い願つてみたらどうかと思いますが。
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