--------------------
あとがき
小西
pp.56
発行日 1954年1月1日
Published Date 1954/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200764
- 有料閲覧
- 文献概要
あけましておめでとうごぎいます。本誌は皆様方の絶えざる御鞭韃により昨年も大いに頑張り益益順調な発展を続けて来ました。病院を廻る諸般の情勢も一歩一歩前進して明るい前途の曙光を見出し得たことは御同慶に堪えません。今年も大いに勉強したいと思います。諸者各位の御叱声を期待します。
近年大学でも病院の管理ということに関心を示して来たことは御同慶の至りである。一昨年東北大学が率先病院管理学講座を開設した当時,吾々は満腔の敬意を献げると共にその帰趨について関心をもたない訳にはいかなかつた。処が昨年4月担当教授も定まつて着々その地歩を進められている事にひそかな安堵を覚えているのである。のみならず,正式な講座と迄は行かずとも随意科目或いは臨時講義の形で,医学生に病院管理の講義を始めた大学がその他にもボツボツ出始めている。これらの学生がやがてインターンとして更に医師として吾々の病院に来た時を想像すると心ましい思いがする。又この様な気運が今年の病院界に新鮮な風を送つてくれることを期待したい。そうした意味合から,年頭に当り全大学病院長に新年の抱負を伺つた処,巻頭の回答に接することができた。更に次号に於ては文部省大学病院研究会の有志メンバーによる「大学病院の在り方」についての座談会記事を掲載の予定であるから御期待を乞う。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.