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アメリカ病院藥局の概要
原 祿郞
1
1国立村松病院薬剤科
pp.10-12
発行日 1951年1月1日
Published Date 1951/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200259
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はしがき
従来吾が国では薬局管理に就ては病院の経済運営と言う見地から考えられていた状態で欧州大陸で見聞して来た薬局の運営方法を祖述していたと言う方が適当であると思われます。顧みるに技術の改良と人的要素の向上と設備改善と言う3つの重点をば無視してはいなかつたがこの3要素の綜合性を観るに之等の箇々の要素に就ての合理性に就て滲透性ある研究が試みられてなかつた憾が多い。然して先進国米国には任意分業国で病院に薬局の置く所と置かない所があるが近年病院管理に関する思想が著しく前進し現在多くの州は病院薬局を設置する様になつた。然してMacEachan著書の近代病院組織を見るに吾が国の薬局の地位と異つている。然して最近漸くアメリカ病院薬剤師協会に依り略"Mjnium Standard for Pharmacies in Hospjtal"に関する結論を得ているので其の一端を被歴し病院勤務各位の高邁なる批判に依り今後病院薬局改善の糧として邁進されん事を切望する次第であります。
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