座談会
大学病院の在り方
小西 宏
1
,
三沢 敬義
2,3
,
橋本 寛敏
4
,
中山 栄之助
2,5
,
七条 小次郞
2,6
,
小林 秀彌
2,7
,
尾村 偉久
8
1病院管理研修所
2大学病院研究委員会
3東京大学病院
4聖路加国際病院
5新潟大学病院
6群馬大学病院
7文部省社会教育施設部計画課
8厚生省国立病院
pp.2-19
発行日 1954年2月1日
Published Date 1954/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200765
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小西 今日は,「大学病院の在り方」というようなテーマでいろいろお話を伺いたいと思います。戦後,病院管理という立場からいろいろな病院の在り方,それに経営の仕方というものを検討していますと,どうも結局のところは医者を初め凡ゆる医療従業員の教育機関である医学校の附屬病院の問題に帰着するように思うのです。そういう教育病院即ち,いわゆる大学病院の在り方について前々から一度話し合い,検討したいと思つていたのですが,なかなか機会を得なかつたのです。数年前から文部省においては大学病院の在り方に関心をもたれて,大学病院改善委員会というのをお作りになつて,其当時大学病院の院長をされていた先生方を委員として非常に熱心に検討を続けて今日までこられました,その結果,一つはこの大学病院それ自体の在り方について非常な関心をもたれ今後大学病院を増改築される場合,或は何等かの災害のために,再建築するという場合に非常に参考となるデータが得られ,或は在り方それ自体の本質的な理解が深まつてきたということでした。また一面において,大学病院でそういう囲気が出てきたということが一般病院に刺戟となり,病院管理の面に非常な関心を喚起してきたという点で大な影響があつたと思うのです。
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