特集 病院食再考
病院の給食管理―院外調理センターベルキッチンの戦略と実際
東條 桂子
1
,
北崎 尚子
2
,
正木 利明
2
1社会医療法人 生長会 ベルキッチン
2社会医療法人 生長会 ベルキッチン 栄養管理課
キーワード:
ニュークックチル
,
HACCP
,
未来型厨房
,
院外調理センター
,
衛生管理
Keyword:
ニュークックチル
,
HACCP
,
未来型厨房
,
院外調理センター
,
衛生管理
pp.354-358
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102773
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社会医療法人 生長会は2004年2月,医療法人として初めての院外調理センター「ベルキッチン」を堺市西区菱木に開設した.安全で美味しい食事を効率よく提供するため,直営のクックサーブ方式から,セントラルキッチンでのニュークックチル方式へ変更し,HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)システムによる衛生管理を実施している.現在,法人内外の病院・施設に1日約7000食の食事を提供している.提供先の施設の内訳は,急性期病院5か所・療養型病院1か所・介護老人保健施設(以下老健)3か所・特別養護老人ホーム(以下特養)3か所・デイサービス2か所である.
また当法人は,京都大学医学部附属病院(以下京大病院)における患者給食業務委託業者選定の選考会に参加し,2007年4月より受託業務を行っている.受託当初は,従来通りのクックサーブでの食事提供を行いながら,建築予定の新病棟における院内でのニュークックチル方式導入に向けて,厨房の設計段階より全面的な協力を行った.2010年6月より新病棟「積貞棟」が開設され,同病棟の地下1階に設けられた新厨房において,ニュークックチル方式での食事提供を開始した(図1,表).
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