連載 日本発の外国人患者対応認証・2
りんくう総合医療センターのJMIP認証
南谷 かおり
1
1りんくう総合医療センター 国際診療科
pp.656-657
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102595
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■OJTによる医療通訳者募集とコーディネーターの採用
りんくう総合医療センターは,旧市立泉佐野病院,感染症センター,泉州救命救急センターから成る総合病院で,24時間発着可能な関西国際空港から一番近い搬送先病院であり,災害時拠点病院でもある.近隣には外国人観光客や航空会社のクルーが滞在する大型宿泊施設,外国人留学生が在籍する大学や日本語研修施設もあり以前から外国人患者が多かったが,その対応は現場まかせであった.そのため2006年4月に国際外来を設立し,筆者を担当医師に据え,医療通訳者をOJT(On the Job Training)目的で募集し解決策に乗り出した.
日本語と外国語による面接と小論文テストに合格した人は交通費のみ支給の認定外国人サポーターとなり,その後は経験と学習を積んで診察室でも1人で通訳できるレベルになれば有償の医療通訳者に昇格する.認定外国人サポーターは患者の受付や検査に付き添い通訳できるが医学的な内容の通訳は医療通訳者のみに限定し,ペアでの活動を基本とした.
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