連載 アンケートが現場を変える 短期集中型業務改善・5
医師部門に与えたインパクト
阪本 研一
1
1美濃市立美濃病院
pp.652-654
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102593
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病院内の業務プロセスは複数の部門に跨って進むため,単一部門の業務改善だけでは病院全体としての業務効率や医療安全を確保することはできない.病院を業務プロセスの観点から見ると,医療現場が疾病を有する患者を対象とする以上は,業務のコアになるのは医師である.よって,病院として業務改善,さらには経営改革を推進するうえで,医師の業務改善は最も基盤となる部分である.
しかしながら,極めて独立性の強い医療専門職である医師部門において業務プロセスの業務改善を進めることの難しさは大きく,不用意にこの難題に着手すると医療供給体制の減弱といった意に反した結果を招くことにもなりかねない.昨今の医師不足の状況においては医師数減のリスクを伴う施策には余程の慎重さが必要とされる.それでも,厳しい経営環境におかれた局面においては,その打開策として医師部門の業務改善に取り組まざるを得ない.
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