連載 日本発の外国人患者対応認証・3【最終回】
湘南鎌倉総合病院のJMIP認証
代田 雄大
1
1湘南鎌倉総合病院 国際医療支援室
pp.744-745
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102621
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“I have chest pain.”と急に訴えられた時に,“OK. Please fill this registration form out.” もしくは “Please wait. I will contact our ER department right now.”など,状況・状態に合わせて,とっさに答えることができるだろうか.
患者自身の身体に関わることであるために感情が表面化されやすく,当事者のストレスレベルも高い.駅で切符を買えずに困っている人を助けるのとは違い,しっかりと対応できる確率は低いと言えるだろう.また,英語であればどうにか対応できるかもしれないが,ポルトガル語,タガログ語,アラビア語等になると対応できるキャパシティにも限度がある.さらに,あらゆる部署にて,来院から診察,各種検査,場合によっては入院を含め,退院・会計に至るまで,均一なサービスを患者の第一言語で提供することは難しい.
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