予防と臨床のはざまで
「くうねるあるく」のビデオに出演
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.852
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209275
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健康教育のメディアはどんどん進化していますが,印刷媒体や対面式の講義に加えて,ここ最近は「動画」が教材として一般化しつつあると感じます.テレビよりもYoutubeの動画を見る機会が増えたり,LINEなどのSNSサービスでの動画共有が普通に行われたりするようになり,企業や病院でもe-learningによる教育が多く導入されています.医学系の講演でもウェブセミナーが爆発的に増えており,私も数回,ウェブセミナーの講師を体験しました.スポンサーの製薬会社の方にお聞きすると,ホテルなどの会場を借りて行うリアルな講演会より,地理的にも時間的にも人を集める労力やコストがかからないそうです.
「くうねるあるく」は,厚生労働省の補助金を受けて行われた「レセプト・健診情報等を活用したデータヘルスの推進事業」の一つで,トーマツ健康保険組合が主幹となり,株式会社バリューHRが運用委託事業者となって実施された「ICT+インセンティブ+個別広報を活用した健康リテラシー育成事業」です(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000203513.html).三大生活習慣である「食事(くう)+睡眠(ねる)+歩行(あるく)」を学び,自分にふさわしい健康づくりを身につけることを目的として,「ICT」「インセンティブ」「個別広報」を組み合わせて参加率と継続率を高めながら,健康リテラシーを育成し,健保間で活用できる保健事業ノウハウづくりに取り組みます.「くうねるあるく」というネーミングは,大人気だった車の宣伝のパロディーですね.
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