連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・71
一家言ある人この指とまれ―QOLということ
鉄郎
1
1NPO法人アットホームホスピス
pp.658-659
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102596
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新時代の告知
誰も知らない秘密を自分だけが知っていた場合,どんな気分になるのだろうか.仮に明日,宝物がわんさと眠る場所を記した場所を自分だけが知っているとしたら,僕ならニヤニヤするだろう.秘密でひとつ思うのは,本人さえも知らないその人の秘密を自分が知っていたとしたら,どんな気分になるだろう.
病院ということから考えると,「告知」が,2番目のそれにあたるのではないか.検査データからも,医者としての経験からも,この人は助からないと当事者よりも先に知った医者は,その時どんな心理状態になるのだろうか.「一種の優越感」は起こらないのだろうか.
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