連載 診療情報管理の最前線・5
嶋田病院における診療情報管理
野々下 みどり
1
1医療法人社団シマダ 嶋田病院 診療支援部 診療情報管理課
pp.244-246
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102486
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嶋田病院(以下,当院)は2012年9月に創立50周年を迎えた,福岡県小郡市において唯一の急性期病院である(表1).病床数は少ないながらも,2011年5月には地域医療支援病院に承認され,創立以来「24時間,365日の救急医療の充実」を理念に,地域の救急医療に尽力している.また,救急医療に力を入れる一方,「住民の健康管理」のための情報提供も職員の行動基本方針とし,「病気の早期発見,早期治療」をテーマに様々なプロジェクトが組織され,活動をしている.
当院の診療情報管理課の歴史はまだ浅い.病院機能評価(Ver.4)受審にあたり,2004年4月に診療情報管理室としてスタートした.病棟クラーク経験者の専従スタッフが診療録(紙カルテ)の管理やサマリー督促,ICDコーディングを主な業務としていた.筆者は2002年に診療情報管理士認定試験に合格していたものの,当時は医事課に所属しており,その頃はそうした業務のサポートをする程度の関わりであった.
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