連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・66
在宅ホスピスケアを伝える―①なぜ絵本をつくったのか
鉄郎
1
1NPO法人アットホームホスピス
pp.242-243
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102485
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外国には死や病気をテーマにした絵本が多い.有名な『スヌーピー』にも,「白血病」を扱った絵本がある.チャールズ・M・シュルツ作『チャーリー・ブラウン なぜなんだい?』(岩崎書店)が,それである.ポール・ニューマンが「まえがき」を書き,日本語版の翻訳は小児科医の細谷亮太氏が担当し,柳田邦男氏が推薦のことばを寄せている.
物語は,学校へ通うスクールバスの中で気分を悪くしたジャニスが,学校の保健室に行くところから始まる.高い熱があり,早退して家に帰った彼女はそのまま入院してしまう.心配するチャーリー・ブラウンやライナスは穏やかではない.とりわけライナスは,味わったことのない心の痛みを感じる.そして,いろいろなことを考えるほど,いったい何が起こっているのか,わからなくなってくる.そして,チャーリー・ブラウンに「なぜなんだい?」と問いかけるのである.
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