特集 病院の評価─課題とこれから
巻頭言
伊関 友伸
1
1城西大学経営学部
pp.17
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102428
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1997(平成9)年,日本医療評価機構が病院機能評価事業を始めてから,わが国の病院において医療や病院マネジメントの評価は着実に定着してきた.2012(平成24)年2月現在で,評価事業の認定病院は,全国8650病院中2440病院,全病院の28.2%に達している(日本医療機能評価機構調べ).
最近では,品質マネジメントシステムの国際規格であるISO 9001の病院への導入や世界基準としての病院評価であるJCI(Joint Commission International)の認定を受ける病院も増えてきている.また,DPCデータ等を二次利用して臨床指標を算出し,医療の質の評価を行う試みも始められている.2010(平成22)年度から開始された,厚生労働省による「医療の質の評価・公表等推進事業」に参加した日本病院会,全日本病院協会,国立病院機構の3団体はDPCデータを活用した医療の質の評価も行われている.さらには,病院現場の改善ツールであるTQM(Total Quality Management)も日常的なものになってきている.
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