特集 変化の時代に事務長に求められるもの
巻頭言
伊関 友伸
1
1城西大学経営学部 マネジメント総合学科
pp.437
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102279
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事務長は,理事長・院長を助けて病院のマネジメントを行う重要な役割を担っている.病院をめぐる経営環境は,年々厳しくなっており,事務長に求められる役割もますます高まっている.しかし,医療現場を訪問すると「よい事務長候補はいませんか」と聞かれることも多い.「よい医師は探せばいるが,よい事務長は探してもいない」という話も聞く.
病院において事務職は,医療資格職でないことから院内での立場が弱く,優秀な人材がなかなか集まらず,いても辞めてしまう.生え抜きの病院職員も,与えられた仕事に籠もってしまい,事務長としての資質が身につかない傾向があったようにも思われる.
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