連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・59
入院日数短縮は進むが受け入れ体制は…
鉄郎
1
1NPO法人アットホームホスピス
pp.658-659
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102333
- 有料閲覧
- 文献概要
入院日数短縮が急加速している.僕の住む西宮市でも,基幹病院の平均在院日数が11.8日になっている.医療財政が緊迫する状況でなかなかの成果と評価できるが,裏を返せば,それは在宅医療・介護の比重が大きくなったことを意味する.それは,「家に帰りたい・帰したい」と願う患者やその家族にすれば望むところだが,受け入れ体制はできているのだろうか.
介護保険制度ができた前後を比較すれば,制度としての体制は随分変わったと言える.しかし,その中身はどうなのだろう.そういうことについて,病院に勤務する医療スタッフたちはあまり知らないという現実がある.今回はそういう話を取り上げてみたい.在宅医療・療養に関わる専門家からは反論もあるだろうが,市民の素朴な疑問と受け止めていただければ幸いである.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.