特集 医療と介護はどう変わるか 平成24年診療報酬・介護報酬同時改定
【増加する高齢者と看護・介護:日本介護福祉士会】
医療行為における看護と介護の連携
内田 千惠子
1
1社団法人 日本介護福祉士会
キーワード:
連携
,
協働
,
安全
,
生活
,
QOL(Quality of Life)
Keyword:
連携
,
協働
,
安全
,
生活
,
QOL(Quality of Life)
pp.442-443
発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101975
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■介護職と医療行為の経緯
現在,「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」で介護福祉士等による医療行為に関して検討が進められ,介護福祉士をはじめとする介護職員が一定の条件の下にたんの吸引(口腔内,鼻腔内,気管カニューレ内部),経管栄養(チューブ挿入状態の確認は看護師が実施)の行為ができるよう制度化することとなった.看護職員のみではたんの吸引等に関して十分ケアができないという現状から,介護関係施設や障害者施設,在宅等での実施とし,医療機関は対象から外れている.
医療処置等のニーズを持つ利用者は,介護保険導入以前から,施設にも在宅にも一定数いた.例えば特別養護老人ホーム等で,介護職員が浣腸や摘便をしたり,経管栄養の一部を実施したりすることが日常的に行われている施設もあった.暗黙の了解の下で,介護職員による医療行為の実施は少なからずあったのは事実である.
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