特集 どう発展させる 病院総合医
【病院総合医 地域病院での役割】
総合内科のロールモデルを目指して―臨床研修と教育による地域医療への貢献
川島 篤志
1
1市立福知山市民病院 総合内科
キーワード:
臓器別専門医の負担軽減
,
総合内科の専門性
,
教育力
Keyword:
臓器別専門医の負担軽減
,
総合内科の専門性
,
教育力
pp.128-130
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101890
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地域病院における病院総合医の役割は,一概に言えるものではない.その地域地域によって,置かれている環境が異なるためである.ただ,特に自治体病院(200~500床)において,表のような環境の病院は少なくないのではないだろうか?
京都府北部にある福知山市民病院もこういった環境にある.人口約8万人,医療圏は府・県を越えて約10万人に対して,市内にある急性期/救急対応病院は2つである.当院は救急告示病院,へき地医療拠点病院,臨床研修病院,地域がん診療連携拠点病院,地域災害医療センターであり,本来354床(うち14床は結核・感染症用)の医療機関である.しかし,2009年度までは看護師不足もあり,1病棟を閉鎖していた.診療科も主要な科は揃っているが,不足している科がある.医師は京都府立医科大学からの出向が多く,専門「外来」を対応する非常勤医師も派遣されている.2008年度までは臨床研修指定病院ではあったが,研修医はあまり集まっていなかった.
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