特集 拡大するリハビリテーション医療
医療制度におけるリハビリテーションの位置付けと今後
水間 正澄
1
1昭和大学医学部リハビリテーション医学教室
キーワード:
リハビリテーション医療
,
急性期
,
回復期
,
維持期
,
医療連携
Keyword:
リハビリテーション医療
,
急性期
,
回復期
,
維持期
,
医療連携
pp.852-855
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101814
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リハビリテーション(以下,リハ)は障害を対象とする領域であるが,その対象も先天性障害,中途障害,老化に伴う障害など多様であり年齢も新生児から高齢者まで多岐にわたる.そして,それら障害は外傷,疾病に対する急性期医療,救命医療,新生児医療,再生医療などの進歩に伴って多様化・複雑化しそのニーズはますます広がっている.
一方,医療制度改革以降,医療提供体制の見直しが進められ,施設の機能分化と連携体制の確立,さらには在宅ケアの推進を目指した政策が示された.医療においては急性期,亜急性期,慢性期へと異なった施設がお互いに適切な連携の下に継続性を持って進められることが推進されている.リハ医療の場合は急性期リハ,回復期リハ,維持期リハと区分してその流れを考えるようになり,単一施設での一貫した継続的なリハを実施することは困難となり,病院完結型リハから地域完結型リハへと,リハ医療提供の場にも大きな変化が求められている(図)1).
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