Japanese
English
特集 新脳卒中治療ガイドラインを巡って
回復期・維持期リハビリテーション
Subacute and chronic rehabilitation for stroke.
和田 太
1
Futoshi Wada
1
1産業医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
回復期
,
維持期
,
ガイドライン
Keyword:
回復期
,
維持期
,
ガイドライン
pp.1115-1119
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101655
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回復期リハビリテーション
1.概 要
2000年の診療報酬改定で回復期リハビリテーション病棟入院料が導入され,全国に回復期リハビリテーション病棟が開設された.この制度の発足から約9年経ち,リハビリテーションが,急性期から始まり,回復期を経て,維持期へつなげていく流れは,かなり定着してきた.この制度改定は,以前に主流であった病院完結型リハビリテーションから,地域完結型リハビリテーションへ大きく転換を促し,回復期リハビリテーションを推進していくきっかけとなった.2006年からは,傷病の発生から,回復期リハビリテーション病棟への転入までの期間が,180日以内から150日以内に短縮された.また,2008年4月からは,算定対象や入院期間上限が見直され,病棟専従医師の要件緩和が実施されている.さらに診療報酬の算定基準に,在宅復帰率,重症患者の受け入れ率,ADL(activities of daily living)改善率などが設定され,質の保証も求められることとなった.
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