特別寄稿
コミュニティケアとクリニカルガバナンス(後編)
吉長 成恭
1
1広島国際大学 医療福祉学部
キーワード:
コミュニティケア
,
クリニカルガバナンス
,
英国医療制度改革
,
CPD(継続的専門職能開発)
,
RAIDモデル
Keyword:
コミュニティケア
,
クリニカルガバナンス
,
英国医療制度改革
,
CPD(継続的専門職能開発)
,
RAIDモデル
pp.236-240
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101408
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■前回のまとめ
英国における医療改革の大きな流れは,国民医療費など社会保障費用を抑制する目的を維持しつつ,①施設医療からコミュニティケアへシフト,②医療サービス提供は,患者や介護する立場にある生活者のニーズ主導であり,サービス供給側の主導ではない,③医療サービスの質や医療施設経営管理に関する戦略的責任は政府ではなく地方自治体へ移管,④擬似市場として営利,非営利組織の医療サービス提供組織が依存するケア市場(混合経済市場)の開発を政府が規定する,であった.
表はコミュニティにおけるケアサービスについて,医療サービスを中心にまとめたものである.「ファーストクラス・サービス」の医療提供を行うために,病床数の削減を同時に進め,人的資本(human capital)への投資によるポジティヴウェルフェアの文脈で,医師や看護師の増員が積極的に進められた.
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