特集 60周年記念号
温故知新―これまでの特集から振り返る
看護
川島 みどり
1,2
1日本赤十字看護大学
2日本赤十字看護歴史研究室
pp.43-46
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101363
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発刊以来60年の雑誌『病院』の歩みは,学生時代を加えた筆者の看護師人生と丁度重なる.目次を見ながら,時々の問題の渦中にいたことに,一種の感慨を持った次第である.ところで,21巻以降約40年分の特集から「看護」に焦点化したものは47回にのぼる.その他にも,「病院外来」「救急医療」「高齢者」「在宅」「アメニティ」等々,看護が深く関わっているものも多くある.
これらを総覧するという好機を喜ぶ反面,膨大な論考を前に,何を主題にすべきか思い惑う時間に殆どを費やした.21巻以降といっても前後でくっきり分けられるものではなく,その底流にある思想や風土は多少の変化はあっても現在まで絶えることなく続いている.“温故知新”というからには,直近の論考はさておき,古きをたずねて現代に生きる教訓を探ってみることにした.
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