特集 ある看護チームの挑戦―『脳治療革命の朝』の現場から
[インタビュー]―看護の本質に迫る―看護チームの脳低温療法への挑戦
松月 みどり
1
,
川島 みどり
2
1日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター
2健和会臨床看護学研究所
pp.606-614
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901989
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好きだからこそチャレンジできる
川島 ノンフィクション作家の柳田邦男さんが,『脳治療革命の朝』(文藝春秋刊)を著されました。そこに松月さんたちのチームの臨床での活躍が描かれています。今日は,松月さんに新しい治療法に挑戦する医療チームで,特に重要な役割を担ってきた看護チームが何をみて何をしてきたのか,また婦長としてどのようにチームをまとめてきたのかなど,いろいろとお話をうかがっていきたいと思います。
じつは,以前から,日本大学医学部附属板橋病院の救命救急センターの林成之教授が,松月さんを片腕に脳低温療法に臨まれているということを聞いていました。これまでだと,新しい医療技術が登場してくるときはいつも医師が中心で,看護はいわばシャドウワークにまわっていたわけです。それが,松月さんをはじめとする看護チームが医療チーム全体を支えてきたからこそ成功したのだと,柳田さんの本でもその活躍が取り上げられています。同じ看護者として,とてもうれしいことです。
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